読売新聞東京本社は、小学校高学年とその保護者を主な対象とした「読売KODOMO新聞」を3月3日に創刊します。老川祥一社長・編集主幹が1月21日、東京都内のホテルで記者会見を開き、明らかにしました。会見には、編集に特別協力する小学館の相賀(おおが)昌宏社長らも同席しました。
子どもの頃から新聞に親しむ習慣をつけてもらうのが狙いで、新聞の活用を盛り込んだ新学習指導要領が、4月に全面実施されるのに合わせてスタートします。
タブロイド判16ページで、毎週木曜日に発行。全面カラーで、大きな写真を中心に1週間の注目ニュースを紹介するフロントページをはじめ、写真やイラストを多用し、ニュースをわかりやすく説明。時事ワードを名探偵コナンが解説するコーナーもあります。
小学生向けの雑誌作りに定評がある小学館の特別協力を得て、5ページ分の編集を委託。大きな写真や図を使って、科学や環境、歴史、文化などのテーマを掘り下げる特集記事を組むほか、小学生を主人公にしたまんが2作品を隔週交互に掲載し、歴史などを楽しく学ぶこともできます。
また、東京の大手進学塾・四谷大塚の協力で学習意欲を高められるページ、東京外国語大専任講師が監修し、5、6年生で必修となる小学校英語の学習に役立つページもあります。
家庭での学習や中学進学の準備にはもちろん、授業の教材としても活用できる内容になっています。
老川社長は記者会見で、「子どもたちに、基礎的な学力を身につけてもらうことを最も重視している。家庭や学校で、楽しく、面白く読んでいるうちに、自然に学力が身につく新聞を作ります」と述べました。
また、相賀社長は「90年に及び、子ども向けに(雑誌を)作ってきた様々なノウハウや知識を、思い切り新聞作りに取り入れる。子どもの視点でものを見ていく姿勢を大事にしたい」と語りました。
月額500円(税込み)。創刊時は、首都圏と北関東の1都6県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬)で発行。続いて、4月7日から静岡県と近畿2府4県(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山)、5月5日からは東京、大阪両本社管内のその他の地域でも販売します。
ご購読の申し込みは、こちら(http://www.434381.jp/16/kodomo/)から。